プロローグ

僕の名前は、トーヤ=Y=オノ

地元で名の知れたウエダカンパニーの理事マリン=オノの長男で18歳。

今は、スウェーデンのマリア=ミズサワに師事を仰ぐミュージシャンの卵だ。

僕にはかつて永遠を約束したパートナーがいた。

彼女の名は、エリザベス=K=マッカトニー

恥ずかしながら、結婚を約束した2人の永遠は一夜にして終わった。

なぜ、僕は捨てられたのだ。

今も、思いが残る。諦めきれない。

古きよきJAPANを出発した1年後、

僕はTwitterで炎上していた、ひとりの名前を見つける。

彼女の名前だった。

フォローしたら、フォローバックが返ってきた。

彼女が再び許してくれた。

内容からすると、彼女は今、21世紀初頭の日本にいるらしい。

彼女に会いたい。

その一心で、マリア先生を説得した。

先生は言った。「自分だけのラブソングを綴りなさい。そのひとへの想いを歌にして」

僕は日本へ立つ。

運命の序章が始まった。